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キンプリから入った人のための「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」のススメ

キンプリ」こと KING OF PRISM by PrettyRhythm が、公開3ヶ月目突入を記念して3月9日に行われたサンキュー♡上映会の舞台挨拶にて興行収入が2.5億円を突破したことが発表されたことは、旧来のファンによるリピート鑑賞だけでなく、新たにプリズムの虜となる人々が続々と増えていることを示していると思います。

さて、キンプリを通して初めてプリティーリズムに触れた方の中には、さらなるプリズムのきらめきを求めて、スピンオフ元である第三作「レインボーライブ(RL)」や、シリーズ第一作である「オーロラドリーム(AD)」から順に追いかけている人も多いかと思います。

そんな中、第二作の「ディアマイフューチャー(DMF)」については、ADの続編であり、キンプリと直接繋がるお話でもないという立ち位置から、キンプリの後に見るシリーズとしてはなかなか選ばれにくい状況です。

プリティーリズムシリーズが再び注目を浴びる機会が訪れている今、私も大好きな作品であるディアマイフューチャーが埋もれたままでいるのは残念だなと思い、この記事でDMFの魅力について、少しでも伝えていければと思います。

なお、この記事は、キンプリでプリティーリズムシリーズに初めて触れ、次にどのプリティーリズムシリーズを見ようか迷っている人に向けたものになっています。そのため、キンプリ本編を鑑賞済みであることを前提とした説明となっています。万が一DMFどころかキンプリも未鑑賞だよ!という方がもしいるようであれば、まずはキングオブプリズムを見てください

ディアマイフューチャーの魅力とは?

1. みあとヘインが凄い

本作の主人公あげみあは、物語が始まる3年前にオーロラドリームの主人公・はるあいらが演じたプリズムショーを見て、その時感じたドキドキを超えるショーを自分もやってみたい!という情熱を抱える少女。一方あいらは、親友でありライバルのりずむみおんと四年間にわたりプリズムショー界の頂点、プリズムクイーンの座を競いあいながらも、同時に三人組の超人気ユニット・MARsマーズとして、多忙の毎日を過ごしていました。

と、ここまでは偉大なる先輩スターであるOver the Rainbowのショーを見てプリズムショーの世界を志した一条シン君とどことなく似ていないでしょうか?ただし、みあがシン君を遥かに上回る遠慮のなさっぷりを見せるのはこの後のこと。

その日のMARsのショーも大盛況。そんな中突如一人の少女がステージに乱入して、高らかに宣言します。

当然その場はステージから引き摺り出される少女ことみあでしたが、MARsが所属する事務所・プリティートップのマネージャーである滝川純(JUNさん)「ベィビィ…トゥインクルスタァ…」としての才能を見出されます。

そして、そんなみあに巻き込まれる形で、プリティートップで次世代のプリズムスターを目指すプリズムメイツ(養成所)のメンバー、れいなかりんあやみは初対面ながらも半ばなし崩し的にみあと四人組ユニット、Prizmmy☆プリズミーを結成し、プリズムスターの道を歩んでいくことになります。

みあはワガママさや自己チューさで周りを振り回していき、特にれいなはそんなみあに強く反発していきますが、その行動の一つ一つにある友達想いの面は、やがてメンバー間に強い絆を築いていきます。

そんなみあの一番の親友がヘイン。彼女は、みあが小学一年生の頃一学期だけ同じ学校に通っていましたが、その後も密に連絡を取り合っている仲でした。そんなヘインはPrizmmy☆の初めてのショーと時を同じくして、韓国のプリズムスター候補生、チェギョンシユンジェウンソミンからなる5人組ユニット、PURETTYピュリティの一員として来日し、Prizmmy☆と切磋琢磨して高みを目指していくことになります。

いつでもどっかーん!と一直線に突き進み、皆を引っ張っていくタイプのみあに対して、ヘインは悩み、迷いながら努力を続けていきます。そんな二人の親友でありライバルという関係が、一年間を通してどのように変化していき、どのような答えを出していくのかがDMFのメインテーマの一つであると言えます。

なお、「Over the Sunshine!!」にて太陽を超えるジャンプを見せるシン君ですが、みあのモチーフもまた太陽となっています。一方でヘインのモチーフは北極星…シンとルヰとイコールで例えるのはちょっと無理があるかもしれませんが、タイプの異なる二人の主人公の関係性というものが過去どのように描かれてきたか、辿ってみるのはいかがでしょうか。

2. プリズムショー(プリズムアクト)が凄い

シリーズ既視聴者によるキンプリの感想の中で、「自転車や屋上のシーンは実質プリズムアクト」といったものを見たことはないでしょうか?

プリズムアクトとはなんなんでしょうか?プリズムジャンプとは何が違うのでしょうか?そもそもプリズムジャンプとは何か?という説明もキンプリ本編ではほとんどされていない気がしますが…。ここでみあ先生による、プリズムアクトについてのご説明を頂きたいと思います。

この内容だけで100%理解することは難しいかと思いますが(自分自身完全に理解できているとは言い難いです)、プリズムアクトとはプリズムジャンプを、よりエンターテインメント性を高める形で進化させた技であると理解してもらえるとよいかと思います。プリズムジャンプを2~3話目には飛べるようになっていたみあ達も、プリズムアクトを会得するまでには約1クールを要しているという大技なのです。

そしてプリズムアクトの真価は、3クール目以降に訪れます。「お爺さんとお婆さんが若返った」「地球がシーラカンスになった」「お弁当をア~ン♥でなんだこれ!なんか楽しい!」といった、尻から蜂蜜どころの騒ぎではない破天荒なアクトが繰り広げられ、キンプリのショーがプリズムアクト寄りだとファンから呼ばれる理由が分かるかと思います。なお、尻から蜂蜜は本作でもありますよ!

余談ですが、DMFのプリズムショーではフラッシュグローブという光るアイテムを手の甲につけてショーを行いますが、ダンスで描かれる光の軌跡が綺麗なんですよ。そういったところにも是非注目してみてください。

3. 阿世知欽太郎が凄い

レインボーライブの、そしてキンプリの悪役といえばのりづきじんですが、DMFの悪役といえば大御所・千葉繁が声を当てるきんろう

仁と見比べるとビジュアル的にはしょぼくれたオッサンにしか見えませんが、彼はプリズムショーに対する高い理想を持ち、それゆえに深い挫折を味わったという悲しい過去を抱えています。彼の本職は服飾デザイナーですが、作中ではMC、演出家、そして役者としても超一流の才能を発揮する、真のエンターテイナーとしての姿を見せていきます。そんな彼が悪役としてどのようにみあ達と対決していくのか、物語の果てにどのような結末を迎えるのか。一人の男の人生をどうか見届けてください。

4. グレイトフルシンフォニアが凄い

やがてみあ達の物語は、究極のプリズムショー・グレイトフルシンフォニアの上演を成功させることを目的として進んでいきます。

グレイトフルシンフォニアはアニメ本編のクライマックスに、実に3話にまたがって上演された、まさにシリーズ最大規模、集大成のプリズムショーとなっており、全世界の空中に同時に映し出されながら行われるショーは、舞台上で行われているのか、プリズムの力による幻想的な演出なのか、はたまた舞台外の出来事なのかの境界が曖昧になりながら進んでいくものとなっています。

一度見ただけでは消化しきれない、目まぐるしく展開する濃密なショーは、まさにキンプリ本編そのものを彷彿とさせることでしょう。自分も含め、グレイトフルシンフォニアの壮大さに惹かれ、映画化、舞台化を今も望み続けているファンは少なくないと思っています。

これまで書いてきたDMFの全ての魅力が結実していくグレイトフルシンフォニアがどのような未来を示していくのか、どうかその目で確かめてください。

 

いかがだったでしょうか。キンプリが持つDMFのエッセンスや、DMFそのものの魅力が少しでも伝わり、興味を持ってもらえれば幸いです。DMFはRLと同様、dTVにて配信されていますので、少しでも気になった方は、是非ディアマイフューチャーを見てください

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